ブランドイメージがモノ言うコーラ市場において、コカ・コーラとペプシは様々な方法で消費者へのアピールを続けてきた。中でも看板は最も古くから用いられてきた広告の一つであり、世界中の様々な場所へ設置されてきた。 ペプシはコカ・コーラに比べより頻繁にロゴデザインを更新してきた(Pepsi vs. Coke logo evolution:外部リンク)。このため時を経た旧ロゴの古いペプシの看板は、時として骨董品のような深い趣を醸し出すことがある。 今回はそんな古き良きペプシの看板を集めてみた。 その1: ワシントン州 エバレットアベニュー飛行機の町・ワシントン州エバレットの食材店にかかる看板。ロゴデザインは1970年代のものだ。通りに突き出す堂々たる佇まいからは、往年のペプシの勢いを感じる。 このお店は現在でもペプシ派のようで、最新のキャンペーンの広告がディスプレイされている(左下の水色)。新旧の比較ができるのが面白い。 写真が下手すぎるのはバスの窓から撮影したため。2011年撮影。
その2: サンフランシスコ チャイナタウンサンフランシスコのチャイナタウンを歩くと、古いペプシの看板をよく見かける。特に小さな食材店の看板は、このペプシと店名の二段式が多いようだ。このような看板が残るということは、それだけ店が長く続いているという事でもある。2007年撮影。
その3: 上海(1996年頃)1996年に撮影した上海の大通り。通りの両側にはるか彼方まで中国語のペプシ「百事可楽」の看板が並ぶ。現在は撤去されている模様。 当時はまだ地下鉄が十分整備されておらず、通りはタクシーとトロリーバスが幅を利かせていた。先日久々に上海に行ったら、ものすごく綺麗な街になっててびっくりした。
その4: 長野県 塩尻市長野県塩尻市の長野県道301号沿いに残るペプシの看板。 1960年代の王冠ロゴデザインに日本語の「ペプシコーラ」ロゴ、さらに当時のswirlボトルのイラストまで揃った完成度の高い看板。ペプシレトロファンには垂涎の一品だ。 2005年に撮影。現在でもまだ残っているようで一安心。 その5: 香川県 多度津駅前香川県・多度津で見つけた古いペプシの看板。板張りの日本家屋にかかる古いペプシのロゴがとても印象的。 銀杏という喫茶店の看板の一部だが、撮影時には既に営業していなかった。 2006年撮影。 その6: 東京都 台東区
東京都台東区にある小さな中華料理屋にかかるペプシの看板も、中々に趣深い。1970年代に作られたであろうペプシの看板はいまでも現役だ。隣のナショナルのロゴと相まって、ちょっとしたタイムスリップ気分に。 冷やし中華、美味でした。2011年撮影。 その7: 北海道 ニセコ町スキーリゾートとして名高いニセコにたたずむ古い小屋。その板壁にかかる錆びたペプシの看板が哀愁を誘う【拡大】。隣の農協の看板が旧町名の狩太町になっているところに時代を感じる。1970年代のものだろうか。 2012年撮影。 その8: 大阪市 南船場なんばの東、南船場は阪神高速一号線沿いに残る雀荘の看板。細めのPEPSIのフォントとカタカナのロゴが印象的。日本オリジナルのデザインかもしれない。 ペプシを飲みながら麻雀に興じていたのだろうか。この建物に麻雀ロンは既になく、その後の雀荘も現在は閉店。看板だけが当時を物語る。 2009年撮影 その9: 大阪市 同心こちらは梅田の東、同心町に残るペプシの看板。上の看板と同じ縦長ながら、グローブの両側に赤とブルーの【】のある正統派のデザイン。「ショップ山口」のロゴがペプシに負けていない。 現在このお店は営業しておらず、看板だけが残っている。2009年撮影。 その10: 沖縄県 国頭郡伊江島を臨む国道449号沿いで見つけたペプシの看板。今回紹介する中では最も新しい1991年以降のロゴながら、風雨に曝された年季のある姿が高得点。 沖縄では建物の外壁に直接広告を書いているのをよく目にする。飲食店以外の建物にもコーラの広告が描かれているのが興味深い。 写真が下手すぎるのは、やっぱり車の中から撮影したため。2010年撮影。 ペプシの看板の魅力は、時代ごとにロゴが異なる点だろう。近年古い看板は消えつつあるが、町で見かけたら看板の時代に想いを馳せてみるのも悪くない。
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